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りんく


静岡県 藤原かおり


【実験1】アイスクリームを作ろう〜夏はやっぱり冷たい物だね

アイスクリームを作るには、氷ができる温度(0℃)よりももっと低い温度が必要です。でも、氷では0℃が限界。 アイスクリームを作りたい、食べたい。冷蔵庫のなかった昔の人はこうやってアイスを作っていたよ。

(準備)金属の容器
(きれいに洗ったコーヒーの空き缶、お茶缶など、またフリーザーバッグ)
ボウル小、大、氷、食塩、牛乳、卵、砂糖、テープ、温度計、スプーン

(1) 小さなボールに牛乳200cc、卵1個、砂糖を入れて、よきかき混ぜます。
(2) 金属の容器(または、フリーザーバッグ)によく混ぜた(1)を入れ、しっかりふたをします。
(3) 大きなボウルに、氷と食塩を入れ、その中に金属の容器を入れます。
(4) 金属の容器をころころよく転がしましょう。すぐにはアイスはできませんよ。根気強くころころ転がしましょう。
(5) ふたを開けてみましょう。容器の内側のかべに、アイスができているかな。スプーンでとって食べてみましょう。うーん、冷たい!

☆氷は0℃ですが、食塩をかけたことで-20℃ぐらいまで下がります。 (凝固点降下と言うんだけど、難しい言葉だね。)0℃では凍らない牛乳が、-20℃では凍る、これを利用したのがアイスクリームです。
昔は貴族しか食べられない貴重なデザートだったんですよ。


【実験2】カッテージチーズをつくろう〜タンパク質は酸で固まる〜

牛乳の中に多く入っているタンパク質は、お酢やレモン汁などの酸っぱい物(酸)で固まる性質をもっています。 これを利用したのがチーズやヨーグルトです。今日は、カッテージチーズをつくってみよう、

(準備)牛乳、お酢、ボウル、ふきん(コーヒーフィルターやろ紙でもよい)、コップ

(1) 牛乳200ccを40℃〜50℃ぐらいに温めます。お酢が10mlを加えてスプーンでかき混ぜ、白い固まりができたら底に沈ませます。このとき、上澄みがまだにごっているようなら、少しお酢を加えてみてください。
(2) ふきんなどを使ってこします。何回か水をかけて、お酢を洗い流すようにしましょう。
(3) 耳たぶぐらいの固さになったらできあがりです。
半分は次の実験に使うので、食べないで取っておいてね。
食べにくい人は砂糖をちょっとかけてみましょう。おうちでつくるときには、サラダにのせたりしても、おいしいよ。



【実験3】牛乳からプラスチックをつくる〜カゼイン樹脂〜

はんこやピアノのけんばん、洋服のボタン。昔は象牙と言う、ゾウのきばを使ってつくられていました。 でも、象牙はゾウを殺してからキバと切り取らなければなりません。象牙を取るために殺されてしまうゾウがとてもかわいそうですよね。 今はワシントン条約というのがあって、世界中の貴重な動植物を勝手に殺したり、穫ったり、売り買いしたりすることが禁じられています。 そこで、象牙の代わりとして今注目されているのが、カゼイン樹脂という、牛乳の中のタンパク質カゼインを使ってつくるプラスチックです。 実験2でつくったカッテージチーズの残りからつくれちゃうんですよ。

(準備)
実験2の残り半分、電子レンジ、皿、クッキングシート、クッキーの型抜きやへらなどジャムのあきびんなど(ホルマリンを入れるための容器)


(1) 実験2の残り半分を5mmぐらいの厚さに伸ばします。クッキーの型抜きなどを使って好きな形にしてみましょう。 ぱさぱさしていてうまくまとまらないときは、先生に言ってね。
(2) お皿にシートをしいて、その上に(1)でつくった物をのせ、電子レンジでチン!します。始めに少し(10秒ぐらい)加熱して、出てきた水分などはよくふき取って形を整えます。 少しずつ加熱を繰り出すと、硬い板のようになってきます。
(3) 薬ビンやジャムの容器などに約7%のホルマリンを入れ、その中にそっとつくったプラスチックを漬けましょう。 まだ、くずれやすいので、そーっと扱ってください。
そのまま、1週間待ちましょう。その間にどんどんカゼインが、硬いカゼイン樹脂になっていきます。

!!注意!!
ホルマリンは、理科室にある生物の標本などを作るための薬品です。でも、刺激臭(鼻や目、のどにつーんとくる)があったり、 皮膚に触るとても危険なので、風通しをよくしたりする必要があります。今日は先生たちが扱います。

(4) おうちに帰って、キッズワンダークラブのことを忘れかけた頃、みなさんがつくったガゼイン樹脂が届けられます。 油性ペンや、アクリル絵の具などで絵を描いてみましょう。あなただけのアクセサリーのできあがりです。